【 ファン限定 】代償は溺愛.煽情的啼鳥に悪戯
溺愛の業火
Side:清水 一颯(しみず いぶき)
松沢 燎(まつざわ りょう)篠崎 和叶(しのざき わかな)
「え、俺が邪魔してから進んでないの?アレもあげたのに?」
教室で、何を言うんだ松沢は。
チャンスは何度かあったんだ。だけど。
「母さんが骨折したんだ。それから仕事を辞めて。」
「ぷふー。まぁ、優等生はホテルなど無理だろうし?もう生徒会室でよくね?」
「いいわけあるか。」
「俺の部屋を貸してもいいけど。」
俺は借りたいくらいだけど。
和叶が絶対に拒絶するだろうな。
「まぁ、独り暮らしとはいえ。壁が薄いからさぁ。俺なんか、図書室を使ってるぞ。」
コイツ、本当に学校で。
風紀を乱しやがって。
「先生に報告しとくか。」
「マジ、それだけは勘弁!……で、篠崎は?」
話を逸らしたな。
ため息が出る。
いつでも応えてくれると言ってくれたのに。
俺の部屋ならって条件付きなんだよな。
「家から連絡があって、すぐに帰ったよ。だから代わりに、俺がお前の手伝いをしてるんじゃなかったか?」
「不機嫌だなぁ。欲求不満か?アレの付け方、練習したんだろ?それなら…むぐぅ。」
「黙れ。」
鞄に入っていた菓子パンを松沢の口に詰め込んだ。
松沢は、それを咀嚼して飲み込み。
不機嫌に作業を続ける俺を、まじまじ観察。
そして自分の鞄を開き。
「ほら、お礼にやるよ。」
小さな箱を取り出して、俺の鞄に詰め込んだ。
松沢 燎(まつざわ りょう)篠崎 和叶(しのざき わかな)
「え、俺が邪魔してから進んでないの?アレもあげたのに?」
教室で、何を言うんだ松沢は。
チャンスは何度かあったんだ。だけど。
「母さんが骨折したんだ。それから仕事を辞めて。」
「ぷふー。まぁ、優等生はホテルなど無理だろうし?もう生徒会室でよくね?」
「いいわけあるか。」
「俺の部屋を貸してもいいけど。」
俺は借りたいくらいだけど。
和叶が絶対に拒絶するだろうな。
「まぁ、独り暮らしとはいえ。壁が薄いからさぁ。俺なんか、図書室を使ってるぞ。」
コイツ、本当に学校で。
風紀を乱しやがって。
「先生に報告しとくか。」
「マジ、それだけは勘弁!……で、篠崎は?」
話を逸らしたな。
ため息が出る。
いつでも応えてくれると言ってくれたのに。
俺の部屋ならって条件付きなんだよな。
「家から連絡があって、すぐに帰ったよ。だから代わりに、俺がお前の手伝いをしてるんじゃなかったか?」
「不機嫌だなぁ。欲求不満か?アレの付け方、練習したんだろ?それなら…むぐぅ。」
「黙れ。」
鞄に入っていた菓子パンを松沢の口に詰め込んだ。
松沢は、それを咀嚼して飲み込み。
不機嫌に作業を続ける俺を、まじまじ観察。
そして自分の鞄を開き。
「ほら、お礼にやるよ。」
小さな箱を取り出して、俺の鞄に詰め込んだ。