拾った猫が連れてきたのは傷だらけの不良くんでした
すぐに手を振り払い後ずさる。睨みつけると、女が息を呑む


鳥肌が止まらず吐き気がする。崩れ落ちそうな身体を支え必死に立つ


「ご、……ごめんなさい」


眉を下げ、悲しそうに申し訳なさそうにする女を見ると少し頭が冷える


「いい、俺も悪かった」


女は少し目を開くと


「はい。……あの、身体は、?」


「……マシになった。」


「そ、そうですか。……それは、よかったです」


「あの……なんで、倒れてたんですか、?」


「お前には関係ない」


「……そ、……そうですよね」


少し目を逸らしながら言う女は気まづそうに俯いている


……さっさと出ていこう。
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