響け！猛毒のグラーヴェ
「せっかくだし、みんなで食事に行きましょ！駅前のレストランがおいしいんですって！」

マーガレットの言葉に全員が頷いた。レストランに向かって歩く。レオンハルトはリズに話しかけた。

「リズ。とてもいい歌だったよ」

「ありがとうございます」

リズが嬉しそうに微笑む。レオンハルトが彼女に手を伸ばそうとした時だった。アントーニョが「そういえば」と話しかけてくる。

「レオン、エミリー嬢が出した問題は解けたのか？」

「問題？何ですかそれ」

カナタが興味を示し、レオンハルトは魔法で三つの絵を録画魔法を使って出す。そしてエミリーの出した問題を話すと、マーガレットが顔を顰めた。

「この中の一つが偽物？どれもエミリー・ストーンの絵に見えるけど」

「こんなの、よっぽど絵に精通した人じゃないと解けないんじゃないですか？」

カナタも諦めた様子だ。オルハンもわからないようで首を傾げている。アントーニョに至っては、そもそも謎を考える気力すらなさそうだ。しかし、リズだけは絵を見つめている。
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