俺様な忠犬くんはご主人様にひたすら恋をする

27★

「……はやく……」

その一言に、藤堂の理性が、静かに、でも確実にほどけていった。

キスは深く、長く、熱を帯びていく。
唇をなぞり、舌先で優しく触れ、甘く誘い込む。
瑞希は目を閉じ、全身で受け止めていた。

藤堂の指が、瑞希の髪を撫で、首筋を滑り、肩へと降りていく。
その手つきは慣れているのに、どこまでも丁寧で、まるで大切な宝物に触れるようだった。

「ずっと、こうしたかった……」
耳元で囁かれる声に、瑞希の心臓が跳ねる。

服の上から指先が、焦らすように、でも確実に熱を描いていく。
瑞希の肌があらわになると、藤堂の唇がそこに触れた。
鎖骨に、胸元に、ゆっくりと、キスの雨を落とす。

「可愛くて、たまらない」
そう呟く藤堂の声が震えていた。感情があふれすぎていた。
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