俺様な忠犬くんはご主人様にひたすら恋をする
【おまけ】シェパードくんと俺
「ねえ、ちょっとズルくない?」
深夜、リビング。
環はソファに置かれたシェパードくんと向き合っていた。
瑞希はシャワー中。
その間に、環はそっとシェパードくんを抱き上げる。
「なぁ……おまえ、ちょっと瑞希にぎゅーされすぎじゃない?」
くしゃっとした前髪をかきあげながら、ふっと溜息を漏らす。
「最近さ……俺より距離近くない?」
「ベッドに来る前も、あいつ、真っ先におまえのとこ行って──“ねむいよ~”って」
「……俺、あれちょっと、焼いてるんだけど」
環は少しだけシェパードくんの鼻をつつく。
「俺なんてさ。ベッドでもっと優しくしてほしいってお願いしてるのに、ちょっと意地悪されるし──」
目を細め、真面目な顔になる。
「この前も……“だめっ”とか言いながら、めちゃくちゃ感じてたくせにさ」
「顔真っ赤にして、泣きそうになって、でも腰は逃げてないし──」
とろけるような声色で語りながら、頬を指でなぞる。
「……シェパードくん、見てたろ?」
「あれで、“優しくして”って言われても、俺、耐えられないんだけど」
わざとらしく肩を落として、環はため息をつく。
「それにさ、今夜もおまえに抱きついて寝るんだろ? 俺、ひとりで我慢してんのに」
「ずるいよな、おまえ。毛並み柔らかくて、匂いも落ち着くらしくて……」
そして、ふと微笑む。
「……でもまあ、許すよ。あいつがおまえにも俺にも甘えてくれるの、嫌いじゃないから」
瑞希の気配がバスルームから戻ると、環はさっとシェパードくんを元の場所に戻しながら、
(……今夜こそ、やさしくするつもりだったんだけどな)と小さく呟いた。
深夜、リビング。
環はソファに置かれたシェパードくんと向き合っていた。
瑞希はシャワー中。
その間に、環はそっとシェパードくんを抱き上げる。
「なぁ……おまえ、ちょっと瑞希にぎゅーされすぎじゃない?」
くしゃっとした前髪をかきあげながら、ふっと溜息を漏らす。
「最近さ……俺より距離近くない?」
「ベッドに来る前も、あいつ、真っ先におまえのとこ行って──“ねむいよ~”って」
「……俺、あれちょっと、焼いてるんだけど」
環は少しだけシェパードくんの鼻をつつく。
「俺なんてさ。ベッドでもっと優しくしてほしいってお願いしてるのに、ちょっと意地悪されるし──」
目を細め、真面目な顔になる。
「この前も……“だめっ”とか言いながら、めちゃくちゃ感じてたくせにさ」
「顔真っ赤にして、泣きそうになって、でも腰は逃げてないし──」
とろけるような声色で語りながら、頬を指でなぞる。
「……シェパードくん、見てたろ?」
「あれで、“優しくして”って言われても、俺、耐えられないんだけど」
わざとらしく肩を落として、環はため息をつく。
「それにさ、今夜もおまえに抱きついて寝るんだろ? 俺、ひとりで我慢してんのに」
「ずるいよな、おまえ。毛並み柔らかくて、匂いも落ち着くらしくて……」
そして、ふと微笑む。
「……でもまあ、許すよ。あいつがおまえにも俺にも甘えてくれるの、嫌いじゃないから」
瑞希の気配がバスルームから戻ると、環はさっとシェパードくんを元の場所に戻しながら、
(……今夜こそ、やさしくするつもりだったんだけどな)と小さく呟いた。


