あなたに恋する保健室
「これって?」
「ミジンコ。死んでるのと生きてるのもいる」
「たしかに……」
「案外、生物科ってのは死の積み重なりから生について学んでるのかもな」
生物教師としての死の捉え方だろうか。
なんかいい考え方かもしれないと思った。
「その言葉、なんかいいね──」
振り返ると、すぐそこに京ちゃんの顔があった。
「わっ」
「ん?」
こんな距離感で異性と話すなんて久しぶりすぎた私は、焦って距離を取ろうとする。
すると、テーブルに手をついていた京ちゃんの骨ばった大きな手に触れてしまった。
「きゃっ」
その瞬間、反射で手を引っ込めて、胸元に触れてしまった方の手を隠す。
京ちゃんは何が何だか、という表情で私を見つめる。
「なんでもないっ……!」
ほんの一瞬のことだった。
ちょっとドキッとしてしまったのを必死に隠す私。
それと同時に、今の私では京ちゃんに釣り合わないと思わされた。
彼のような強さや逞しさが羨ましかったから。
「ミジンコ。死んでるのと生きてるのもいる」
「たしかに……」
「案外、生物科ってのは死の積み重なりから生について学んでるのかもな」
生物教師としての死の捉え方だろうか。
なんかいい考え方かもしれないと思った。
「その言葉、なんかいいね──」
振り返ると、すぐそこに京ちゃんの顔があった。
「わっ」
「ん?」
こんな距離感で異性と話すなんて久しぶりすぎた私は、焦って距離を取ろうとする。
すると、テーブルに手をついていた京ちゃんの骨ばった大きな手に触れてしまった。
「きゃっ」
その瞬間、反射で手を引っ込めて、胸元に触れてしまった方の手を隠す。
京ちゃんは何が何だか、という表情で私を見つめる。
「なんでもないっ……!」
ほんの一瞬のことだった。
ちょっとドキッとしてしまったのを必死に隠す私。
それと同時に、今の私では京ちゃんに釣り合わないと思わされた。
彼のような強さや逞しさが羨ましかったから。