あなたに恋する保健室
「えっ」
「代わる」
「なんで……京ちゃ、舘山先生が」
「それはあとで。それで、今の状況は」
「あ、えっ、とりあえず救急車は岡野先生に呼んでもらった……あとは状況観察しつつAEDの指示通りに」
「了解。お前はしばらく休んでおけ」
 そう言って京ちゃんは胸骨圧迫を繰り返す。
 まっすぐなその眼差し。あぁ、助けに来てくれたんだ……。
 私はバクバクとうるさい胸を鎮めるために深呼吸を繰り返す。
 すると、後ろから猛ダッシュで帰ってきた岡野先生がいた。
「わぁぁぁぁ! 舘山先生ーっ! 私もやります!」
「次のショック終わったら交代で」
「わかりました!」
 それから十分以内で学校に消防車が到着し、私が養護教諭として同乗した。
 体育は中止となり、みんな校舎に戻っていった。
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