姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―
昼休みの旧校舎に、不服を呈する私の声が響き渡る。
「まさかまさかよ!どういうこと!?」
ソファに突っ伏してクッションを殴りに殴る。
その様子を近江涼介、広瀬真、榛名聖が少し離れた丸テーブルを囲んで見ていた。
「広瀬真が1位で、榛名聖が5位!?
こんなびっくりバカと年中ヘラヘラに私負けたの!?
悔しい!悔しーーい!」
金髪バカと一生ヘラヘラをビシバシ指さして怒りに悶える。
問題の2人は同じ土俵には決して上がってはこない。
広瀬真は口端を引き攣らせてドン引きしているし、榛名聖は他人事の様に笑いながら紅茶を啜っている。
「まぁまぁ〜青藍で16位も十分すごいよ〜?ひーちゃん。」
5位に言われても嫌味にしか聞こえない。
肩に置いてきた手を叩き落としてやった。
「俺は自由の条件に学年1位キープがあんだからしょうがねーだろ。
ってか聖も多分似た様なもん……」
「俺は違うよ〜?ただ出来がいいだけ⭐︎
……まーくんと一緒にしないでね?」
広瀬真の言葉に榛名聖は食い気味に否定を入れてきた。
なんだろ、一瞬榛名聖の空気がピリッとした気が……
いや、気のせいか。
――そして、近江涼介はマネキンかってくらい動かない。
私はコイツにも言いたいことがあるのだ。
「っていうか近江涼介!!
このラインナップでなんであんたは47位なの!
リアクションしにくい微妙な順位とってんじゃないわよ!」
涼しい顔して1位取ります⭐︎みたいな顔してる癖に、変なところで意外性を出さないでほしい。