姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―
――いつか、面白いサイトの記事を見つけたから、それを笑いながら涼ちゃんに見せたことがあった。
だけど、じっくり読んでいた時も涼ちゃんは終始無反応だった。
「あれ?面白くなかった?」
「わからない。
これが、っていうか、俺が面白いと思うかが。」
無機質な涼ちゃんの目に、黒い影が落ちるのを見た。
感情が欠落した、同類。
ざわざわと、いつか感じた優越感が膨らんでいく。
穏やかで息がしやすいこの場所に、新しい“安心”を見つけた瞬間だった。