姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―

「……へー!じゃあ私の勝ちね!
近江涼介と榛名聖は今後私に敬語を使うこと!」

「ひーちゃんせんぱぁい、ちゃんと尊敬できる様に、次のテストでは俺に勝ってくださいねぇ⭐︎」

「姫も俺に敬語使えよ、敬いやがれ。」

「えー?私って正直だからバカを敬うなんてできなぁい♡」

全員一斉にテンション上げて好き勝手に喋り出すあからさまな話題逸らしを、近江涼介は多分気づいている。


けれど、その視線が上がってくることはない。

“誕生日”

誰もが祝福されて、主役になれる嬉しい日。
それなのになぜ、苦しそうに見えたのだろうか?


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