姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―

***

「夏祭りはね、実は候補をピックアップしてあったの!
いろんなとこでやってるみたいだけど、近いところはここかなー……」

近所のお祭りと開催日をメモしたスマホ画面を見せる。
各々自分のスマホでスケジュールを確認しながら、都合のいい日を出し合った。

「案外予定合う日ってねーな。つか、ここだけ?」

全員の予定が合うお祭りはたった1つだけ。

緑町という学校の最寄駅から電車で40分ほどの場所の、小さいけど花火大会もあるお祭りだった。

「じゃあここに決定ね!絶対他の予定入れないでよね!」

私と広瀬真が屋台について盛り上がる傍で、お祭りの会場へのアクセスを調べていた榛名聖が、あることに気づく。

< 269 / 874 >

この作品をシェア

pagetop