姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―

前からあったカミソリ付きラブレターに、校舎裏へのドッキリお呼びだしの数が尋常じゃないくらい増えたもんね。

もっとも、H2Oと行動する(一方的にくっついてるともいう)から直接攻撃は激減してるんだけどね。

奴らの前でリンチすれば嫌われるって自覚あるなら、影でもしなきゃいいのに。

女共の悪意に満ちた目を思い出して心が翳る。
胸糞悪くてムカついて、下唇がキュッと上げて顔を顰めた。

「ほんと、これだから女って大っ嫌い。」

「お前も女だけどな。」

無表情な近江涼介のツッコミに気が削がれてムッとする。
一瞬視線を彷徨わせてから、気を取り直して胸を張った。

「……そうだけど!私は群れないと何も出来ない奴らと違うもん。
何人かかってこようと1人でぶっ飛ばしてやるし!」

ふふーん、と手を腰に当てる。
金髪に心底引いた目で見られた。

「むしろその群れを蹴散らす勢いじゃねーか。」

「うるさいチビ。」

「あっそ」と無機質な返しをする近江涼介をよそに、またも戦いの火ぶたは切って落とされようとしていた――!
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