姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―
PM16:30
PM 16:30
本日の日程は全て終了、放課後になった。
「じゃーな。聖、姫。」
今日のまーくんは用事があるのか、チャイムが鳴るなりさっさと荷物をまとめて帰っていく。
涼ちゃんの下校もいつも早くて、今日は2人帰るタイミングが重なったらしく一緒に教室からいなくなった。
ちなみに、みんなで一緒に帰ったり放課後に旧校舎に寄ることもあるんだけどまぁ大抵各々下校していくカンジ。
俺も帰ろうかと荷物をまとめていると、後ろからスマホを持ったひーちゃんに呼び止められた。
「榛名聖、今日の夜暇?
渉兄ちゃんがカレー作りすぎたから食べにこないか、だって。」
「俺はいつでも暇だよ〜。ってことで、行こうかなぁ。」
「決まりね!じゃあ帰ろ。」
***
まだ蝉の鳴き声が聞こえる残暑が厳しい帰り道を、俺とひーちゃんは並んで歩いている。
ひーちゃんの家は学校通りをまっすぐ抜け、通りに出たら駅と反対方向に向かって歩き、横断歩道を渡って住宅街に入り2回曲がると辿り着く。
徒歩15分ほどの距離の3分の2はウチの生徒が多く歩いている道だ。
本日の日程は全て終了、放課後になった。
「じゃーな。聖、姫。」
今日のまーくんは用事があるのか、チャイムが鳴るなりさっさと荷物をまとめて帰っていく。
涼ちゃんの下校もいつも早くて、今日は2人帰るタイミングが重なったらしく一緒に教室からいなくなった。
ちなみに、みんなで一緒に帰ったり放課後に旧校舎に寄ることもあるんだけどまぁ大抵各々下校していくカンジ。
俺も帰ろうかと荷物をまとめていると、後ろからスマホを持ったひーちゃんに呼び止められた。
「榛名聖、今日の夜暇?
渉兄ちゃんがカレー作りすぎたから食べにこないか、だって。」
「俺はいつでも暇だよ〜。ってことで、行こうかなぁ。」
「決まりね!じゃあ帰ろ。」
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まだ蝉の鳴き声が聞こえる残暑が厳しい帰り道を、俺とひーちゃんは並んで歩いている。
ひーちゃんの家は学校通りをまっすぐ抜け、通りに出たら駅と反対方向に向かって歩き、横断歩道を渡って住宅街に入り2回曲がると辿り着く。
徒歩15分ほどの距離の3分の2はウチの生徒が多く歩いている道だ。