姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―
はー、ビックリした。
自分で言っておいてなんだけど、悪寒がした。鳥肌が立った。
先生、やっぱり熱があるみたいなんで体温計くださーい!!
混乱するままに体温計をもらって脇の下に挟む。
予測式の体温計は10秒足らずで電子音を鳴らしてきた。
36度5分。うん、平熱。
そうとわかれば布団の中で再び頭を抱える。
いくら考えても寂しい、ガッカリ議論は堂々巡りで答えが出ない。
一度溜息をついて落ち着きを取り戻す。
そうだ、迷った時は原点に立ち返ろう。
H2Oは、私の女への復讐計画に必要なエサだ。
H2O自体にも仕返ししてやりたい気持ちもあるけど。
…でもそれなら、なんで。
ああっ、また思考が元に戻った!
もどかしさにベッドを何度も殴る。
年季の入ったスプリングは私の苦悶を受け止めて、ギシギシと唸った。
じゃあ、前提が違うの?
それなら、奴らは私にとっての何?
「私は、奴らにとっての何…?」
どうやら私は、さっきとは違う迷宮に迷い込んだらしい…。