姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―
Ep.12 助けてくれた
モヤシの肩越しに見えた光景に、一瞬頭が真っ白になった。
ドアを蹴破ったのだろう、右足を高く上げた近江涼介が無表情でそこにいる。
その顔に人間味なさ過ぎて、幻か現実かわからなかった。
「涼ちゃんお見事〜⭐︎」
「うっわ、何ここ。むさ苦しッ!空気わりー。」
足をゆっくり下す近江涼介の背後から、にこやかに拍手を送る榛名聖と顔を顰めた金髪がひょっこり現れる。
美形トリオのド派手な登場に、モヤシやじゃがいもはさっきまでの威勢は何処へやら、面白いくらいオドオドとしている。
だからこれは現実だ。
助けを呼んだら本当に来てくれた。
近江涼介はジャガイモ達の存在になんて気付いてもない様に一瞥もくれず、私とモヤシの方へ歩み寄る。
そしてその場を制圧するようにモヤシを頭上から見下ろすと、私の手首を拘束していた手を荒っぽく捻り上げた。
「俺らの“友達”に、何してんの?」
ビリリ。殺気だった視線と低音に、その場にいた全員が硬直した。
「あっ、トモダチって言ってもいかがわしいやつじゃないよ〜?フツーに純粋な、言葉通りのやつだよ⭐︎」
「聖、気色悪いこと言うんじゃねーよ!
こんなヤツ土下座されてもお断りだわ!」
………萎縮したのは全員ではなかったみたいだ。
ふわふわと漂うクラゲのように笑う榛名聖と、心底嫌そうな顔で赤くなったり青くなったりする金髪。
異様な空気にジャガイモとモヤシと私はぽかんとした。
ドアを蹴破ったのだろう、右足を高く上げた近江涼介が無表情でそこにいる。
その顔に人間味なさ過ぎて、幻か現実かわからなかった。
「涼ちゃんお見事〜⭐︎」
「うっわ、何ここ。むさ苦しッ!空気わりー。」
足をゆっくり下す近江涼介の背後から、にこやかに拍手を送る榛名聖と顔を顰めた金髪がひょっこり現れる。
美形トリオのド派手な登場に、モヤシやじゃがいもはさっきまでの威勢は何処へやら、面白いくらいオドオドとしている。
だからこれは現実だ。
助けを呼んだら本当に来てくれた。
近江涼介はジャガイモ達の存在になんて気付いてもない様に一瞥もくれず、私とモヤシの方へ歩み寄る。
そしてその場を制圧するようにモヤシを頭上から見下ろすと、私の手首を拘束していた手を荒っぽく捻り上げた。
「俺らの“友達”に、何してんの?」
ビリリ。殺気だった視線と低音に、その場にいた全員が硬直した。
「あっ、トモダチって言ってもいかがわしいやつじゃないよ〜?フツーに純粋な、言葉通りのやつだよ⭐︎」
「聖、気色悪いこと言うんじゃねーよ!
こんなヤツ土下座されてもお断りだわ!」
………萎縮したのは全員ではなかったみたいだ。
ふわふわと漂うクラゲのように笑う榛名聖と、心底嫌そうな顔で赤くなったり青くなったりする金髪。
異様な空気にジャガイモとモヤシと私はぽかんとした。