姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―
「姫ちゃん、あいつらに感化されてそんな汚い言葉まで……!やっぱり僕らが浄化してあげないと…!」
顔が近くて息がかかりそう。
抵抗してもなんなく押し返してさらに近づいてくる距離感に、必死に顔を背けて抗う。
どうしよう、どうする?
人生最大の貞操の危機に頭の中はフル回転。
でも男の力に寝不足の状態で勝つ術は見つからなくて、キツく目を瞑った。
「たっ………!」
まぶたの裏に、飄々とした3人の顔が浮かぶ。
近江涼介!
榛名聖!
金髪!
もう、誰でもいいから!
「助けて……!!」
その瞬間、ものすごい轟音と共に、教室手前のドアが吹き飛んだ。
「――わかった。」
淡々としたその声に、何かが湧き上がる感覚がした。