姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―
きゃっ言っちゃった!恥ずかしい。
バッと勢いよく両手で顔を覆って隠す。
さっきの近江涼介や、榛名聖の言葉を思い出してニヤついてしまう。
ああ、恥ずかしい!
……けど、悪くなかったり。
ふと顔を上げると、予想外にも冷ややかな哀れみを浮かべている3人。
「お前……可哀想な奴だな……。」
金髪の心底悲しそうな声が、ポツリと響いた。
同時に、心の中のゴングも高らかに鳴った。
「うるさい金髪!アンタだけは友達(小声)じゃないわ!」
「あんだと!?つーかなんでさっきから友達って言う時小声なんだよ!」
「そんなの恥ずかしいからに決まってるでしょ!?
ハッ…てゆーか思い出した!
友達ならなんで植木鉢事件の後から、私のこと無視してたわけ!?おかげで私クソ程寝不足なんですけど!!」
3人の位置をなぞるように、ぶんぶんと突き出した人差し指を振る。
3人は顔を見合わせて、「ああ、アレ」と頷いた。