姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―
#修学旅行は波乱の予感

Ep.145 修学旅行プロローグ


12月に突入し、街並みもすっかり冬感が出てきた今日この頃。

私達は新幹線に乗って、京都の地へ降り立った。

降りてくるのはあっちのドアからもうちの生徒、こっちのドアからもうちの生徒。


――そう、今日から2泊3日の修学旅行がスタートしたのである。

「せっかくの旅行なのに、同じ制服がこうもたくさんだと非日常感がまるでないわね。」

「“修学”旅行だからな。」

「遊びに来たんじゃなくてお勉強しに来たってことだよー?
ひーちゃん。」

「学ぶ気で来た奴どれだけいんだよって話だけどなー。」


先生を先頭にしてゾロゾロと続く長い行列に私が辟易とする中、3人はなんてことない顔をして集団の一部と化している。

白い制服はかなり目立つ。
外国人観光客が大名行列でも見ているみたいな目で私達が並んで歩く様を見物している。

美しすぎていつも1人目立っている私ですら、“大勢の制服を着た集団”の1人になってしまっている。

どいつもこいつも浮かれてヘラヘラ笑っている、その内の1人と思われているのだと思うと、なんだか不思議な感覚だ。

修学旅行は2泊3日。

2日目には、くじで決めた班ごとの自由行動があったりする。

(班はバラけたし、泊まる部屋も当然アイツらとは違うけど……
3人とも行くって言うから休まないことにした。)

先行く3人の背中を走って追いかける。

文化祭に引き続き、修学旅行なんてクソみたいな青春イベントではありますが――

無事乗り切ってみせましょう!
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