姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―
#ちぐはぐなきもち

Ep.176 親友ポジション


――天音ちゃんが、近江涼介に恋をした。

私の友達が別の私の友達を好きになるだなんて、こんなこと誰が予想しただろうか?

(っていうかそもそも女友達が出来ることすら予想外だし、なんなら例え男でも友達ができたのも偶然だし。)

人生予想外だらけ。
その予想外に私は常に振り回させているというわけで。

冬休みも今日で終わり。明日から新学期が始まる。

なのに勉強そっちのけで(宿題は終わらせたけどね!)、
私は連日深夜までベッドの上で漫画アプリの少女漫画を読み漁っている。

別に少女漫画が好きなわけではない。
むしろ嫌いまである。


私、普通の女の子⭐︎って鈍感でピュアな女ぶって弱いとこを見せてあちこちに矢印飛ばすヒロインがまず大嫌い。

次に「いやもっと早く来れただろ!」ってタイミグで助けに現れたり、「監視してたよね?じゃなきゃ無理だろ」って時にヒロインの涙を拭いに来たりする男が無理。


でもぶりっこをするにあたっての参考資料としては、結構役に立っていた。

ちなみに少年漫画のヒロインは真似すると色んな意味で怪我するから、参考にならなかった。


――そして今、私が必死になって色々な文献(漫画)で学んでいるのはヒロインの親友ポジションの女の立ち回りだ。

『私……やっぱり彼のことが好き……!』

綺麗に涙を流しながら大分自分に酔っ払った台詞を吐くヒロインの背中を摩りながら、優しく寄り添う親友の女。

『大丈夫、私が協力してあげる!』
『ありがとう……!私達親友だね!』

げぷ。
本日何十回目かの茶番に胸焼けした。
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