姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―

「ヒロインが恋をして泣く→親友ポジションの女が慰めるor叱咤激励する」の構図は少女漫画に必ず差し込めという法律でもあんのかしら。

(でもまぁどの漫画にもそのシーンが出てくるってことは、友達の恋は応援するものってことよね。)

漫画アプリの閲覧履歴にずらっと並ぶ少女漫画のタイトルをスクロールしながら、ぼんやりとそんなことを思う。

結論がでたところでスマホを枕元に放り投げ、仰向けになって今度は天井を見つめる。

「じゃあ、協力しなくちゃね。友達なら。」

具体的にどうすればいいのかはわからないけれど。

要は近江涼介と天音ちゃんの距離が縮まる様にすればいいってことでしょ?
それならなんとか……

と、思いかけたところで最悪の出会いを思い出す。

近江涼介に足蹴にされたりとか、睨まれたりとか。


……いやいや、あれは私の完璧すぎるぶりっこに、近江涼介が恐れをなしたからだし。

天音ちゃんには“私の友達”って肩書きもあるわけだし、まぁ無碍にはしないでしょ。

「そろそろ寝よ。」

明日から学校が始まるし。
電気を消して、頭まですっぽりと布団の中に潜り込んだ。
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