姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―
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次の日も空の色が濃い晴れの日だ。
昼の強い日差しが照らす白い雲がそれを一層際立たせている。
深い緑の山道を、車に乗る私達は充実した気持ちで下っていた。
「楽しかったなぁ、久しぶりにみんなと遊べて〜。」
榛名聖が座席シートいっぱいに伸びをして言った。
隣に座る広瀬真もそれを迷惑そうにしながらも、満更でもなさそうな顔をしている。
車内の空気も昨日より更に和やかだ。
「あっそうそう〜。ねぇ涼ちゃん。」
榛名聖が急に後ろに振り向いた。
その顔は、ニヤリと悪戯な微笑みだ。
「俺昨日、ひーちゃんにチューしちゃったから〜。
……ごめんね⭐︎」