誰にも言うなよ ~結婚式の後始末~
「あ、片付けるときは手伝うぞ」

「お忙しいのにいいですよ。
 あ、でも、大事そうなゴミは取っときますから、あとでチェックしてくださいね」

 大事そうなゴミ……と明巳が呟く。

 しまった。
 本音が出てしまった、とほたるは思う。

 誰かにとって大事なものも、人から見たら、ゴミでしかないこともある。

 なんか昔のプラモデルの作ってないのとか積んであったけど。
 あれたぶん、大事なものだよね……。

「そうだ、ほたる。
 写真を撮ってもいいか」

「えっ?」

「今日、お前の写真を見せようにも、啓介さんの写真しかなかったから。
 まあ、啓介さんの写真でも、お前の雰囲気くらいは伝わるかなとも思ったんだが」

「……いや、あの人と血縁上のつながりないですから。
 なにも似てないですしね」

 そう言いながらも、性格的にはちょっと似たところもあるのは認めていた。

 啓介と暮らしたことはそんなにないが。

 啓介の母と暮らしていたので、結果として似ているところはあるだろう。

 だが、撮ろうと言ったわりには、明巳はスマホを手にしたまま、考え込んでいる。
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