誰にも言うなよ ~結婚式の後始末~
 


 ちょうどその頃、若田は明巳がデスクでスマホの写真を眺めているのに気がついた。

「……それ、誰なんですか?」

「ほたる」

 ふふ、と明巳は笑って見ている。

「どんな人でも、とんでもない顔になってる瞬間ってあるものなんですね……」
と若田は言ったが、その写真を嬉しそうに眺めている明巳がなんだか新鮮だった。

 


< 131 / 277 >

この作品をシェア

pagetop