誰にも言うなよ ~結婚式の後始末~
「あ、えーと。
 明巳さんの方が遅くまで起きてらして。

 朝は私より早く起きてらっしゃるので」
と適当な言い訳してみたが、駿介と美春の両方に、

「いや、それはどうだよ」
「新妻、それはどうなのよ」
と駄目出しされてしまう。

 やはり、なんだか押し負けそうだっ、と思ったほたるは、
「ええっとっ。
 これですっ」
とその写真を突き出した。

 まさか、使う機会があるとはっ。

 撮ったけど、これ、人に見せることなんてないですよね、と言ったこの写真!

「ほら、明巳さん、こんな顔のときもあるんですよっ」

 奇跡のように撮れた、変な顔の明巳の写真だった。

 いつぞや、明巳がほたるのおかしな顔の写真を撮りたいと言い出したときにお互い、撮り合ったのだ。

 だが、
「なによっ。
 あなたの前でだけ気を許してるとか言いたいわけっ?」
とキレられ、状況は悪化した。

 逆効果っ!
とほたるは頭を抱える。

 

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