誰にも言うなよ ~結婚式の後始末~
 

 次の日、自宅に帰った明巳は、たまたま玄関で出くわした宅配業者から荷物を受け取った。

 薄いパッケージに入ったものをちょうどポストに入れようとしていたところだったようだ。

 『京塚ほたる』の名前を送り状に見て、ふっと笑ってしまう。

 忙しげだった宅配の女性が足を止めたまま、こちらを見ていたので、
「ああ、サインか印鑑いりますか?」
と訊いてみた。

「ああいえっ、大丈夫ですっ」
と彼女は慌てて言う。

 明巳は、去り行くその宅配業者の女性が、
『めっちゃイケメンがっ。
 めちゃめちゃ優しそうに微笑んでたっ。

 眼福っ。
 今日はいい日だわっ!』
となににかはわからないが感謝しているとも知らずに、家に入り、キッチンに向かった。


 

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