誰にも言うなよ ~結婚式の後始末~
 明巳は少しの迷うような間の後、口を開いた。

「見ていたのは、お前はどういうものが好みなのかなと思ったからだ」

 ちょっと……知りたくて、と言ったあとで、明巳は早口に言う。

「ほら!
 一緒に暮らしている以上、イベントとかあるだろ!?

 プレゼントとかせざるを得ないときもあるしっ!」

「あ、そ、そうですね」
と言いながら、ほたるは思う。

 そのとき、私は明巳さんに、なにをプレゼントしたらいいのだろう。

 明巳さんが喜びそうなもの――。

 ほたるの目が明巳の頭上にあるものを見た。

 エアコン……。

 エアコンがどうしたっ!?
という目で明巳が見る。
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