誰にも言うなよ ~結婚式の後始末~
「通販好きなのか」
と明巳に問われ、
「箱開けたときの喜びってあるじゃないですか」
とほたるは語る。
「ダンボールを開封した時、ちょうどかわいい面が見えたりしたら、うっとりします」
ちなみに、この間買ったのはこれです、とほたるはスマホに撮っていた写真を見せる。
ぽてっとした形が可愛いガラスの容器だ。
「蓋を外してポプリを入れようかなと思ったんですが。
密閉できるので、コーヒー豆とか入れてもいいかなと思って」
と言いかけ、ほたるは、
「あの、差し上げましょうか?」
と明巳に言う。
食い入るように明巳がスマホの中のガラス容器を見ていたからだ。
ああ、いや、いい、と言った明巳は、
「お前が欲しくて買ったんだろう?」
と言う。
「でも、明巳さんにあげるのなら、別にいいです。
だって、明巳さんがお持ちになってても、同じ家の中にあるわけですから」
同じ家か……と呟く明巳が照れたように俯いた。
ほたるもなんとなく俯く。