誰にも言うなよ ~結婚式の後始末~
 店内では、景気のいい音楽を鳴らしながら、いつものロボットが行ったり来たりしていた。

 心凪が、
「あいつ、いつも楽しそうよね」
と何故か憎々しげにロボットを見る。

 いや、そのようにプログラムされてますからね……。

「きっと上司に嫌味言われたりしないんでしょうね」

「ロボットだからね」

「子どもたちにまで慕われてっ」

 ちょうど出ていくママに抱っこされた子どもがロボットに向かい、手を振っていた。

 いや、ロボットだから、振り返したりはしないのだが。

 羨ましいっ、妬ましいっ、と心凪は何故か配膳ロボットに嫉妬する。

 なんだか、配膳ロボットに憧れている明巳にまで嫉妬されているようで。

 やめてあげて……とほたるは青ざめた。

 いや、明巳によると、明巳は配膳ロボット以下なのだそうだが。

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