誰にも言うなよ ~結婚式の後始末~
「女性への応対が悪いと言われて、修行に出されたんだ」
家に帰った明巳はそんなこと言ってきた。
……もしかして、今までも自分が気づかなかっただけで、他の店にも修行に出されてたのだろうかな、
とほたるは思う。
「女性への応対なら、もう充分では?」
みんな、きゃあきゃあ言ってましたよ、という言葉をほたるは飲み込んだ。
「そうか?
俺はあまり女性にやさしくないらしいんだが」
と懐疑的なことを言う明巳に、
「明巳さんの兄弟や従兄弟を紹介して欲しいというくらいには評判よかったので、もういいんじゃないですかね」
とほたるは言ったが、明巳はピンと来ていないようだった。