誰にも言うなよ ~結婚式の後始末~
「ど、どんなもこんなも。
仲良くお暮らしですよ」
はは……と苦笑いしながら、若田はそう答えてくる。
美春は若田から手を離し、
「やっぱり、その仲良くお暮らしな家だけでも取り上げてやるっ。
杉田さんにもう一度連絡しなくちゃ。
あの夫婦に任せておいたら、保存状態がよくないですよとでも言えば、すぐに動いてくれるはずだわ」
と呟いた。
若田は般若のような顔をした美春から、ひいいいと後ずさったが。
美春の言葉の、最後の部分だけは当たっていた。
あの夫婦に任せておいたら、保存状態がよくない、というところだが――。
そのとき、
「そう。
あなたが杉田さんを唆してたの」
という、ちょっと可愛らしい感じの女の声がした。
振り返ると、丸顔なので若く見える、センスのいい服を着た小柄な女性が立っていた。
「いいわ。
あの家、私が買い取るわ。
私がちゃんと管理しますと言って、あの夫婦を住まわせれば、問題ないはずよ」
「……誰? あんた」
仲良くお暮らしですよ」
はは……と苦笑いしながら、若田はそう答えてくる。
美春は若田から手を離し、
「やっぱり、その仲良くお暮らしな家だけでも取り上げてやるっ。
杉田さんにもう一度連絡しなくちゃ。
あの夫婦に任せておいたら、保存状態がよくないですよとでも言えば、すぐに動いてくれるはずだわ」
と呟いた。
若田は般若のような顔をした美春から、ひいいいと後ずさったが。
美春の言葉の、最後の部分だけは当たっていた。
あの夫婦に任せておいたら、保存状態がよくない、というところだが――。
そのとき、
「そう。
あなたが杉田さんを唆してたの」
という、ちょっと可愛らしい感じの女の声がした。
振り返ると、丸顔なので若く見える、センスのいい服を着た小柄な女性が立っていた。
「いいわ。
あの家、私が買い取るわ。
私がちゃんと管理しますと言って、あの夫婦を住まわせれば、問題ないはずよ」
「……誰? あんた」