誰にも言うなよ ~結婚式の後始末~
 



「この人の話は好きなんですが。
 人間的には、かなりクソな感じの親なので、小日向さんと呼んでいます」

 そうほたるが紹介すると、明巳がホッとした顔をした。

 そんな風に口に出して言えるくらいの関係ではあるようだ、と思ったようだ。

「で、小日向さん、なにしに来られたんですか?」
とほたるが訊くと、啓介はそっぽを向き、

「べ、別にお前がどうしてるか気になったから来たわけじゃないからなっ」
と言う。

 おっさんのツンデレ……。

「そんなことよりこの家の惨状はどうだ?
 うちはいつも片付いてるぞ」

「おばあちゃんが片付けてるんじゃないですか」

「そのインスタントっぽい食事もどうだ。
 うちは煮物の野菜も畑からとってきた新鮮なやつだぞ」

「おばあちゃんが畑作ってるからじゃないですか」

 啓介の駄目出しに、次々、ほたるが言い返す。
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