秘めた恋は、焔よりも深く。
ダンスホールから部屋に戻った二人。
冷えたビールを片手に、ソファへ腰を下ろす。
「今日も無事に、全部順調に終わりましたね」
龍之介がグラスを掲げ、美咲も微笑んで応じた。
「乾杯!」
小さな音を立ててグラスが触れ合う。泡のはじける音とともに、二人の緊張がふっとほどけた。
美咲は喉を潤し、ほっと息をついてから、ふと窓の外に視線をやる
「……素晴らしかったですね」
うっとりした声で美咲がつぶやくと、龍之介が小さく笑う。
「そうだな。ただ、俺には……」
彼は美咲を見下ろし、わずかに囁くように続けた。
「美咲とのワルツを、俺はきっと一生忘れないだろうな」
低く響く声に、美咲の胸が熱を帯びる。思わず視線を合わせ、唇が自然に動いた。
「私もです。一緒に踊ったのが……龍之介さん、あなたでよかった」
一瞬、彼の瞳が強く揺らぎ、すぐに深い熱を宿して美咲を見つめ返す。
グラスをサイドテーブルに置くと、龍之介は迷いもなく美咲の顔を両手で優しく包みこんだ。
そのまま唇が触れ合い、静かに、確かめるようなキスが落とされる。
ひとつ、またひとつ。角度を変えて、何度も重ねられる口づけに、美咲の胸が甘く震える。
気づけば両腕は自然と龍之介の首へ回っていた。
思いがけない美咲の仕草に、龍之介の瞳が一瞬驚きに揺れる。だがすぐに、彼は微笑んだ。
そして、彼女の想いを受け止めるように、深く、熱を込めたキスが始まった。
美咲に、もう迷いはなかった。
龍之介を受け入れる準備ができた。その確信が胸の奥に満ちていた。
唇を離し、息を整えながら、彼をまっすぐに見上げる。
「……好きよ。あなたのことが」
龍之介の瞳が一瞬だけ大きく見開かれる。
次の瞬間には、深い安堵と歓喜をにじませた微笑みが浮かんだ。
「ああ……知っている。美咲、愛しているよ」
低い声が胸の奥まで響き渡る。
その言葉と同時に、龍之介は美咲を軽々と抱き上げ、ためらいなくベッドへと向かった。
龍之介の腕に抱き上げられ、ベッドへと降ろされた瞬間、美咲の胸は高鳴りでいっぱいだった。
彼の影が覆いかぶさり、視界のすべてを占める。
熱を帯びた口づけが再び落ち、何度も角度を変えて重ねられていく。
美咲は応えるように両腕を伸ばし、彼の背にしっかりとまわした。
「……美咲」
低く甘い声で名前を呼ばれるたび、心の奥が震える。
彼の手が頬から肩へ、そして指先までを確かめるように辿り、優しく包み込む。
触れられるたびに、美咲は自分の中の迷いが完全に溶けていくのを感じた。
この人に、すべてを預けてもいい。
そう感じながら、彼女は瞳を閉じ、さらに深い愛の世界へと導かれていった。
美咲の甘い声が、夜の静けさを震わせる。
その声により、龍之介の胸にこみ上げる想いはますます募っていった。
やがて、美咲の背中は大きく弓なりにしなり、彼の名を呼ぶ声とともに熱を重ねていく。
龍之介は無我夢中だった。
触れる指先に、重なる吐息に、すべての行為に、美咲への愛を惜しみなく注ぎ込む。
互いに求め合い、熱に溶け合うたび、心も体もひとつに重なっていく。
「……龍之介さん……」
名前を呼ぶその声は、彼にとって何よりも甘美な音楽だった。
そのたびに彼は、美咲を抱く腕にさらに強さを込める。
やがて夜が更け、二人の呼吸は静かに落ち着きを取り戻していく。
満ち足りた吐息が重なり合い、互いの鼓動を聴きながら寄り添う。
こんなにも愛しい人と巡り会えたこと。
その奇跡を噛みしめながら、二人はやさしい疲労に身を委ね、深く穏やかな眠りへと落ちていった。
冷えたビールを片手に、ソファへ腰を下ろす。
「今日も無事に、全部順調に終わりましたね」
龍之介がグラスを掲げ、美咲も微笑んで応じた。
「乾杯!」
小さな音を立ててグラスが触れ合う。泡のはじける音とともに、二人の緊張がふっとほどけた。
美咲は喉を潤し、ほっと息をついてから、ふと窓の外に視線をやる
「……素晴らしかったですね」
うっとりした声で美咲がつぶやくと、龍之介が小さく笑う。
「そうだな。ただ、俺には……」
彼は美咲を見下ろし、わずかに囁くように続けた。
「美咲とのワルツを、俺はきっと一生忘れないだろうな」
低く響く声に、美咲の胸が熱を帯びる。思わず視線を合わせ、唇が自然に動いた。
「私もです。一緒に踊ったのが……龍之介さん、あなたでよかった」
一瞬、彼の瞳が強く揺らぎ、すぐに深い熱を宿して美咲を見つめ返す。
グラスをサイドテーブルに置くと、龍之介は迷いもなく美咲の顔を両手で優しく包みこんだ。
そのまま唇が触れ合い、静かに、確かめるようなキスが落とされる。
ひとつ、またひとつ。角度を変えて、何度も重ねられる口づけに、美咲の胸が甘く震える。
気づけば両腕は自然と龍之介の首へ回っていた。
思いがけない美咲の仕草に、龍之介の瞳が一瞬驚きに揺れる。だがすぐに、彼は微笑んだ。
そして、彼女の想いを受け止めるように、深く、熱を込めたキスが始まった。
美咲に、もう迷いはなかった。
龍之介を受け入れる準備ができた。その確信が胸の奥に満ちていた。
唇を離し、息を整えながら、彼をまっすぐに見上げる。
「……好きよ。あなたのことが」
龍之介の瞳が一瞬だけ大きく見開かれる。
次の瞬間には、深い安堵と歓喜をにじませた微笑みが浮かんだ。
「ああ……知っている。美咲、愛しているよ」
低い声が胸の奥まで響き渡る。
その言葉と同時に、龍之介は美咲を軽々と抱き上げ、ためらいなくベッドへと向かった。
龍之介の腕に抱き上げられ、ベッドへと降ろされた瞬間、美咲の胸は高鳴りでいっぱいだった。
彼の影が覆いかぶさり、視界のすべてを占める。
熱を帯びた口づけが再び落ち、何度も角度を変えて重ねられていく。
美咲は応えるように両腕を伸ばし、彼の背にしっかりとまわした。
「……美咲」
低く甘い声で名前を呼ばれるたび、心の奥が震える。
彼の手が頬から肩へ、そして指先までを確かめるように辿り、優しく包み込む。
触れられるたびに、美咲は自分の中の迷いが完全に溶けていくのを感じた。
この人に、すべてを預けてもいい。
そう感じながら、彼女は瞳を閉じ、さらに深い愛の世界へと導かれていった。
美咲の甘い声が、夜の静けさを震わせる。
その声により、龍之介の胸にこみ上げる想いはますます募っていった。
やがて、美咲の背中は大きく弓なりにしなり、彼の名を呼ぶ声とともに熱を重ねていく。
龍之介は無我夢中だった。
触れる指先に、重なる吐息に、すべての行為に、美咲への愛を惜しみなく注ぎ込む。
互いに求め合い、熱に溶け合うたび、心も体もひとつに重なっていく。
「……龍之介さん……」
名前を呼ぶその声は、彼にとって何よりも甘美な音楽だった。
そのたびに彼は、美咲を抱く腕にさらに強さを込める。
やがて夜が更け、二人の呼吸は静かに落ち着きを取り戻していく。
満ち足りた吐息が重なり合い、互いの鼓動を聴きながら寄り添う。
こんなにも愛しい人と巡り会えたこと。
その奇跡を噛みしめながら、二人はやさしい疲労に身を委ね、深く穏やかな眠りへと落ちていった。