君と青空



「えー、すごろくかぁ笑」


「まぁまぁ楽しもうよ!」


そう言いつつ、私は透明な青色のサイコロを投げる。



出た数は…6


「えー、石田、初っ端からすごい数出るやん」


「こんなん石田が1番最初にゴールするやんかー!」


男子が悔しそうにもがく。


「ふふっ笑。えーと、6は…………は、?『先生とジャンケンして勝つまで帰れない』?」



「お前どうせ雑魚だろ笑」

裕樹くんがにやりといたずらっ子のような笑みを浮かべる。


「そーゆー事言わんとー!」


結乃ちゃんが笑いつつ言う。


「…笑笑」

何も喋っていなかった梨央花ちゃんがかすかに笑う。


みんなは私が二田先生を嫌ってることを知らない。


てか知られたくない。



「じゃー、行ってくるね笑!」


精一杯の苦笑いをして……でもそれが苦笑いだとバレないように明るい雰囲気を作って……


息を整えて二田先生の元へ行く。


「二田先生、あの、ジャンケン…」


「おお!!日奈!ジャンケンかぁ!負けないぞ(笑)」


驚いたことに陽キャでも陰キャでもない中間の私に向かって入学式の時に見せた笑顔をしてみせる先生。





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