君と青空
若葉の雫
桜山中の隣の桜の木が緑に茂って来た頃。
1年3組はこの学校1荒れてるものの、1番仲のいいクラスと化した。
私も、裕樹く…、、裕樹と仲の良い水戸野雅哉(みとのまさや)や、早尾雷(はやおらい)、筒野聖真(つつのせま)などと仲が良くなった。
桜山小や南里小は何かとキラキラネームが多いな、そう思った。
もうすぐ仮の組織が終わる。
だが何故か仮の組織の係会がある。
班長は1年3組。
自分の席に座っていると、同じく1年3組の班長で宮原小の安原遊星(やすばらゆうせい)さんが隣に座る。
二田先生の話が終わり、机を揃えていると、
いつの間にか教室で二田先生、遊星さん、私の3人きりになっていた。
「2人ともありがとうなぁ。小学校の時からそんな頼りがいのある感じだったんか?」
「はいっ!」
躊躇うことなく遊星さんは元気に返事をする。
「遊星自信満々だなぁ(笑)日奈は?」
「……」
自分で言うのもなぁ、と口ごもっていると
「日奈さんね、俺と同じ合唱リーダーで合唱もくそうまいしー、算数とかめっちゃ教えてくれるしー、」
「何より、担任でクソイケメンな武塚先生にめちゃ好かれて頼られとったよなー!」
それを言った途端私は心臓が止まるかと思った。
あの先生の事は忘れたくても忘れれない。
嫌な意味で。
「……クソイケメン〜?」
二田先生が何とも言えない顔になってまたいつもの笑顔になる。
「2人は優等生だったんだな〜」
「ありがとな、安全に帰れよ〜!」
「「はーい!!」」
2人で返事をする。
私の心臓のズキズキとした痛みと頭の重さはまだ取れない。