君と青空



バスケのチームは丘莉愛(おかりま)ちゃん、美玲莉ちゃん、優波斗、宮秋快斗(みやあきかいと)と一緒だ。



「えいっ」


「どこやっとんのーーーー!!?」


運動神経が悪すぎるため変なとこにボールを飛ばす私に地団駄を踏み睨みつける莉愛ちゃん。


それを侮辱を含めた笑みで私を見る美玲莉ちゃん。



「下手くそすぎる…笑」

「それな…笑笑」



2人でコソコソ嫌な感じで笑う莉愛さんと優波斗さん。






「きもい」「死ね」「生きてる価値ない」「ブス」「顔面汚染地域」「なんで生きてるのかな」「イキリ陰キャ」「世界一ブサイク」「最弱王石田」「バイ菌」「う〇こ」「クソ」「魚」「寄生虫」……



こんな悪口陰口は体育の時間だけでなくいつものよう。







ただえさえ体育でやる気なかったのにさらにやる気を無くした私は、頑張ることをやめた。


ボールが来ても取らない、触らない。


そのせいで余計悪口を言われるようになったけど……


もうどうでも良くなった。






笑顔ってどうやってやるんだっけ……?


表情筋が死んで出来ない。


苦笑いのやり方さえも忘れてしまった。


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