もう女じゃないなんて、言わせない

第3章 始まりのキス

そして本当に、一週間後。

悠真から「会わないか」というメッセージが届いた。

その短い文面を、何度も読み返す。

深呼吸をひとつしてから、スマホを置いた。

今日は、少しだけ気合いを入れた。

新しく買った花柄のスカートを選んだのは、自分の中の“女”を少しだけ思い出したかったから。

待ち合わせ場所。
駅前のカフェの前で待っていると、悠真が現れた。

私の姿を見た瞬間、明らかに一瞬、目を見開いた。

「……なにその、綺麗なお姉さん系。」

「たまには、いいでしょ。」

照れ隠しに笑いながらそう言ったけど、内心はかなりドキドキしていた。

正直、スカートなんて久しぶりで、しかも花柄なんて。

飲み会にしては、ちょっとやりすぎたかもと不安になっていた。

「いや、いい。……すごく似合ってる。」

その一言に、胸の奥がじんわりと温かくなる。

「……ありがとう。」
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