もう女じゃないなんて、言わせない
「……あのね、40歳男性・会社社長を舐めるな。」

くしゃっと笑う顔が、少し悔しいくらいかっこよかった。

「人生経験で言えば、お前よりちょっとだけ先輩なんだから。女を大切にするくらいの知恵はある。」

「……ほんと、ずるい。」

そう言いながらも、私はもう、彼の腕の中に体を預けていた。

安心の中に、確かなときめき。

抱きしめる力が少し強くなるたびに、“この人となら、ちゃんと愛し合える”と思えた。

もう、若さにすがらなくてもいい。
無理に飾らなくてもいい。

このままの私を、この人は“いい女”だと、言ってくれる。

その事実が、何よりも自信になった。
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