もう女じゃないなんて、言わせない
「俺、いい女ってさ。もちろん“綺麗な人”って意味もあるけど――それが決して、外見だけじゃないことを、ちゃんと知ってるつもり。」

その言い方には、自信があった。

経験と覚悟を持った男の声。

「だってさ、俺を気遣ってくれる優香とかさ、あの花柄のスカートも。俺のために履いてきてくれたんだろ?」

まさか覚えてるとは思ってなくて、胸がきゅっとなった。

「“無理してない? 大丈夫?”って言ってくれたよな。そういうのって、ただの優しさじゃなくて、思いやりだろ?そういう女が、俺は“いい女”だと思ってる。」

私は、こぼれていた涙をそっと指で拭った。

言葉を選んでいるわけじゃない。

そのままの悠真の気持ちが、まっすぐに届いてきた。

「……分かってるじゃん。」

やっと、少しだけ笑えた。

そう言うと、悠真はふっと息を吐いて、得意げに言った。

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