「妃に相応しくない」と言われた私が、第2皇子に溺愛されています
その瞳は凛として、聖女としての誇りと覚悟に満ちていた。

「妃となろうとも、この命ある限り、聖なる務めを全ういたします。それが私に与えられた神の意志です。」

静まりかえる玉座の間。

国王はしばらくの間、彼女の姿を見つめ──

やがて、深く頷いた。

「……うむ。神の器にして、王家の誇り。認めよう。ティアナ・エルフェリア、王族の一員として迎え入れる。」

「謹んで──感謝申し上げます。」

ティアナが静かに頭を垂れ、クラウディオは彼女の手を強く握る。

そしてその日──

カイル・ヴェルナーグは正式に皇太子となり、クラウディオ・ヴェルナーグは摂政として国政を支え、聖女ティアナは、王家の一員として浄化の旅を続けることが認められた。

この国に、新たな時代の幕が開けたのだった。

カイルは私に囁いた。

「次はセレナが、皇太子妃になる番だね。」

私はカイルに微笑み返した。
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