「妃に相応しくない」と言われた私が、第2皇子に溺愛されています
でも、それ以上に心が震える。

本当に、彼とひとつになったんだ。

「痛かったね。」

カイルの優しい声が耳元に届く。

「でも、もう……気持ちいいだけだよ。」

その言葉に、私は頷いた。

少しずつ痛みは和らぎ、

代わりに心がじんわりと温かくなる。

彼の手が私の髪を梳き、唇が額に触れる。

「セレナ、愛してるよ。」

私はそっと彼の名前を呼んだ。

「……カイル。」

「君は、俺の花だ。」

カイル殿下──いや、カイルは真っ直ぐに私を見つめて言った。

「俺の側で一生、枯れない花になって。」

その言葉が胸に深く刻まれた瞬間、彼の熱が私の奥へと届く。

「ああっ……」

私は震えるように、彼の背に腕を回した。

カイルは私をしっかりと抱きしめ、額をそっと寄せてくる。

「……ああ、綺麗だ。」

まるで私のすべてを肯定するように、優しく、熱く囁かれたその言葉に、目元がじんと熱くなった。
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