「妃に相応しくない」と言われた私が、第2皇子に溺愛されています
『神の加護を受けし光の巫女、ティアナ・エルフェリア──この者こそ聖女なり』

神殿の鐘が鳴り響き、王国全土に告げられる。

そしてティアナは、正式に“聖女”として王命を受け、王都へと召し上げられることとなった。

聖女任官式の日、私はカイル殿下の婚約者として、その傍に立っていた。

厳かな鐘の音が神殿に響き渡り、参列者たちは静まりかえっている。白い花と銀の装飾で彩られた祭壇の奥、ゆっくりと彼女が現れた。

「……あれが、ティアナ・エルフェリア伯爵令嬢。」

目を見張るほど美しかった。

陽光を浴びて輝く金糸のような髪に、澄んだ青い瞳。

まるで神話から抜け出してきたような容姿に、周囲からため息が漏れる。

(……これが、聖女。)

美しさだけではない。その佇まいから漂う気高さ、聡明さ、そして静かな力強さ。

彼女が本当に“奇跡”を起こしたという噂にも、うなずける気がした。
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