嘘つきPrince


「で、き、た!!ちょっとこれやばいわよ男前中の男前よ、、!ほらほら見てみて!」


全身鏡を覗く。


「えー?!!わ、わ、わたし、、イケメン、、!!」


「ほらぁ!!ちょっとどうしましょこれやだなんか照れちゃう、、」



「いや照れないで。」



鏡に映るイケメン。
髪の毛がロングなのにロン毛のイケメンに見える。
メイクしてないからさらにイケメン。
自分の高身長嫌いだったけど、こんなにイケメンになれるなら高身長で良かったかも。



「本当似合ってるわ!!本当はウィッグ買ったんだけど今日届かなくて、、でもあんたロン毛のイケメンに見えるわよほんとに。すっごいロン毛のイケメン。」



「あのそんなにロン毛のイケメン強調しないで?嘘でも女の子に見えるって言って?悲しいから。」



「ああ!!!ちょっとやだもう8時よ!早く行かないと遅刻!!」



「うっそ?!待って待って髪の毛結ぶから!」



学校までの道を走る私。



「はぁ、はぁ、もう、、初日から遅刻は絶対嫌ーー!!!」


「ねえ、今通った人かっこよくない?」


「え、わかる!!やばかった。」



「はあはあ、、ゴクッ」


校門前で固唾を飲む。



「白凰学園、、いざ出陣!!」



「えーっと、、1年2組、、ここか」


「失礼しま〜す」


ざわついている教室。


「おっ!白鹿君!ようこそ!」


「えっ、」


白い髪の教師。


「僕はこのクラスの担任の囃子明。こんな見た目だけど純日本人なんだよね、、笑よろしくね!」


「は、はい、、」


クラス全員の視線が私に集まる。


「はい!みんなもう見てると思うけど、注目!今日から編入してきた白鹿、、ごめん下の名前なんだっけ?」


「あ、七海で、!あっ、!」


「ん?七海君?おっけーごめんね把握出来てなくて!」


「はい、仕切り直してこちら白鹿七海君だ!みんな仲良くするように!」


「あーっ、、」


やばい七海って言っちゃった、、


「やべぇあいつイケメンじゃね?」


「ロン毛やばくね?芸能人か?


「背高ぇし足長くね?だるいわ」


「じゃ、白鹿はそこの後ろの席なー!」


「はい、、」


窓際の席に座る。
隣の席の人は綺麗な茶髪の男子。

「よ、よろしくね!」


「、、、」


「おい!ロン毛!今日俺らと昼飯食おーぜ!」


「わ、わたし?じゃない俺の事、?」


「ロン毛お前しかいねぇだろーが!笑俺
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