√スターダストtoらぶ
ep.4
愛舞side
わたしを見たいがために毎日タバコのみを買いに来ていた男子大学生があの一件で出禁になって早1ヶ月。
わたしは久しぶりに絵那と2人でカラオケに来ていた。
というのも、絵那のストレスを発散させてあげるため。
絵那の最推し東雲夕陽(しののめゆうひ)くんがSSR報酬のイベント期間と文化祭準備期間が丸かぶりしててまともに走れず、落ち込んでいる。
絵那のスマホを借りて少しでも進めてあげることは出来るのだけれど、やはり最推しは自分の手で迎えたいもの。
親友としても、オタ友としても、それは出来ないと分かっていた。
なので少しでも気が紛れればとカラオケに誘ったのだ。
プロジェクターにアプリの画面を映し出し、大画面で推しの御尊顔を拝む。
これが賢いオタクのカラオケ利用の方法なのだ。
「夕陽くん、必ず迎えに行くから。待っててね」
1曲も歌わず、ただフルボイス化されたストーリーを視聴するだけであっという間に終了の時間になる。
「あ、そういえばさ」
飲み残しがないように汲んできたオレンジジュースをごくごく飲んでいると、絵那が思い出したように呟いた。
「愁真先輩のクラスコスプレ喫茶やるって。さすがに満月くんにはならないと思うけどさ、観に来たら?ってバイト先一緒だし、そのくらい知ってるか」
「…知らない。初耳」
「えっ?うそ。ごめん、盛大なネタバレしちゃったかも」
「いいよ、別に。愁真さんのところには行かないし」
「なんで?あ、もしかして好きって言われてから意識しちゃってまともに見られないーとか」
「絵那までやまりんみたいなリアクションしないで。そんなんじゃない。なんか…なんていうか、あの人がコスプレするの好きじゃないんだ。仮面被ってるみたいで、嘘に嘘を重ねてるみたいで、見てるとなんか辛くなる」
…似てるって言ってたから。
愁真さんもきっと本当の自分を見てもらえたことがなくて辛いのにそんなことさせたら余計に辛いじゃん。
仮面被るなんて、
そんな自分自身を消すみたいなこと、
してほしくない。
見たくもない。
「先輩のそういう気持ち、分かってあげられるの、たぶんらぶだけだと思う。だからもし誘ってもらえたら行ってあげた方が良い。絶対」
「もうあと2週間だっていうのに言って来ないってことはそういうことだよ。いいよ、行かないから」
「ええー!そんなこと言わずにー。クズじゃないって分かったんだからそんな頑なにならなくてもー」
「もう、そういうのいいから、帰ろ」
ぐずる絵那をなんとか宥めて外に出る。
あの日は呆然と駅と逆方向にむかったんだったっけ?
そして、助けられて…。
わたしは久しぶりに絵那と2人でカラオケに来ていた。
というのも、絵那のストレスを発散させてあげるため。
絵那の最推し東雲夕陽(しののめゆうひ)くんがSSR報酬のイベント期間と文化祭準備期間が丸かぶりしててまともに走れず、落ち込んでいる。
絵那のスマホを借りて少しでも進めてあげることは出来るのだけれど、やはり最推しは自分の手で迎えたいもの。
親友としても、オタ友としても、それは出来ないと分かっていた。
なので少しでも気が紛れればとカラオケに誘ったのだ。
プロジェクターにアプリの画面を映し出し、大画面で推しの御尊顔を拝む。
これが賢いオタクのカラオケ利用の方法なのだ。
「夕陽くん、必ず迎えに行くから。待っててね」
1曲も歌わず、ただフルボイス化されたストーリーを視聴するだけであっという間に終了の時間になる。
「あ、そういえばさ」
飲み残しがないように汲んできたオレンジジュースをごくごく飲んでいると、絵那が思い出したように呟いた。
「愁真先輩のクラスコスプレ喫茶やるって。さすがに満月くんにはならないと思うけどさ、観に来たら?ってバイト先一緒だし、そのくらい知ってるか」
「…知らない。初耳」
「えっ?うそ。ごめん、盛大なネタバレしちゃったかも」
「いいよ、別に。愁真さんのところには行かないし」
「なんで?あ、もしかして好きって言われてから意識しちゃってまともに見られないーとか」
「絵那までやまりんみたいなリアクションしないで。そんなんじゃない。なんか…なんていうか、あの人がコスプレするの好きじゃないんだ。仮面被ってるみたいで、嘘に嘘を重ねてるみたいで、見てるとなんか辛くなる」
…似てるって言ってたから。
愁真さんもきっと本当の自分を見てもらえたことがなくて辛いのにそんなことさせたら余計に辛いじゃん。
仮面被るなんて、
そんな自分自身を消すみたいなこと、
してほしくない。
見たくもない。
「先輩のそういう気持ち、分かってあげられるの、たぶんらぶだけだと思う。だからもし誘ってもらえたら行ってあげた方が良い。絶対」
「もうあと2週間だっていうのに言って来ないってことはそういうことだよ。いいよ、行かないから」
「ええー!そんなこと言わずにー。クズじゃないって分かったんだからそんな頑なにならなくてもー」
「もう、そういうのいいから、帰ろ」
ぐずる絵那をなんとか宥めて外に出る。
あの日は呆然と駅と逆方向にむかったんだったっけ?
そして、助けられて…。