√スターダストtoらぶ
バイトが終わったのは高校生の就業が許されているギリギリの22時。


「今日はごめんね。夕影くん文化祭だったことすっかり忘れててさ。高橋さんきてくれて本当に助かった。これ少しだけど帰ったら食べて」

「わざわざ良いですよ。まぁ、でもありがたくいただきますね」


わたしは店長から差し入れをいただき、速攻で店を出た。

早く家に帰ってメッセージ送らないと。

“今夜”って約束したんだから。

逸る気持ちを抑え、とにかく手足を動かす。

でも、時々絵那の言葉を思い出す。


ーーでもその関係に恋愛感情はないよね?キュンとかないよね?好きーってならないよね?


…好き、だよ。

わたし、ちゃんと好きだから。

こんなに良い人いない。

今までの最悪の出逢いを全部帳消しにしてくれるのは後にも先にも朝雪くんしかいない。

だから、大丈夫。

わたしの決断は間違ってない。

間違ってない、から。

…今、

今送っちゃえ。

考えるだけ時間の無駄。

不安になるのも今まで何もしてこなかったから。

恋人として2人で過ごしていけばこんなどうしようもない不安も全部喜びや楽しみに変わる。

変えていける。

ひとまず近場の公園のベンチに座り、文章を打った。

でも、やっぱ直接伝えたいと思った。

今会えなくても言葉で

電話で言おう。

スマホをスクロールして“朝雪くん”の文字を見つける。

タップする手が震える。

ふぅ…。

大丈夫。

もう想いは通い合ってるんだから。

…よし。

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