騎士として生きてきた私が、皇子の甘い言葉に落ちるはずがないのに
第1章 私に構わないでください
騎士になったのは、この国を守りたいから。
女の身で騎士になることは、決して容易な道ではなかった。
それでも私は、小さな頃から剣を握り続けた。
「絶対に、この国を守る」
そう誓ったのは、戦争で家族をすべて失った日のこと。
両親と兄弟の無念を、この身で背負う覚悟をした。
剣術を教えてくれたのは、孤児だった私にただ一人、手を差し伸べてくれた方──
第三皇子、アレクシス・グレイフォード殿下。
あの方に出会わなければ、私は剣を取ることもなかった。
……懐かしい。
あの優しい瞳は、今も変わっていないのだろうか。
――まさか、再び出会い、心を乱されることになるなんて。
あの頃は、思いもしなかった。
女の身で騎士になることは、決して容易な道ではなかった。
それでも私は、小さな頃から剣を握り続けた。
「絶対に、この国を守る」
そう誓ったのは、戦争で家族をすべて失った日のこと。
両親と兄弟の無念を、この身で背負う覚悟をした。
剣術を教えてくれたのは、孤児だった私にただ一人、手を差し伸べてくれた方──
第三皇子、アレクシス・グレイフォード殿下。
あの方に出会わなければ、私は剣を取ることもなかった。
……懐かしい。
あの優しい瞳は、今も変わっていないのだろうか。
――まさか、再び出会い、心を乱されることになるなんて。
あの頃は、思いもしなかった。
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