甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
だ、大丈夫だよね……?
「ちょっと私、お手洗行ってくるね」
「ん、行ってらっしゃーい」
そう言って教室をでて、そそくさとお手洗いを済ませる。
その帰り道、廊下で吉村さんたち三人に出くわしてしまって。
「あれ、椎葉さん?」
「あ……」
ど、どうしよう、またなにかされちゃう……!?
吉村さんは、私をキッとにらみつけると、私の手首をがしっとつかんだ。
「ちょっと来て!!」
「えっ!?」
や、やっぱり、また……!
なにされるんだろうっ、また閉じ込められちゃう……?
不安が頭の中を支配していると、気がついたら昨日と同じ踊り場に来ていて。
「なんで平気な顔して、学校にいるわけ?」
手を離されると、昨日と同じような構図で、私は吉村さんに見下ろされていた。
な、なんで、って。
「はは……」
「知ってる?あの屋上の扉って、内側からは開かないのよ。
元気だってことは、誰かに助けてもらったんでしょ?」