甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


だ、大丈夫だよね……?


「ちょっと私、お手洗行ってくるね」

「ん、行ってらっしゃーい」


そう言って教室をでて、そそくさとお手洗いを済ませる。

その帰り道、廊下で吉村さんたち三人に出くわしてしまって。


「あれ、椎葉さん?」

「あ……」


ど、どうしよう、またなにかされちゃう……!?

吉村さんは、私をキッとにらみつけると、私の手首をがしっとつかんだ。


「ちょっと来て!!」

「えっ!?」


や、やっぱり、また……!
なにされるんだろうっ、また閉じ込められちゃう……?

不安が頭の中を支配していると、気がついたら昨日と同じ踊り場に来ていて。


「なんで平気な顔して、学校にいるわけ?」


手を離されると、昨日と同じような構図で、私は吉村さんに見下ろされていた。

な、なんで、って。


「はは……」

「知ってる?あの屋上の扉って、内側からは開かないのよ。
元気だってことは、誰かに助けてもらったんでしょ?」


< 173 / 213 >

この作品をシェア

pagetop