甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
そ、そうだったんだ……。
屋上の扉って、内側からは開かないんだ……。
じゃあ、意図的に私を閉じ込めたってこと?
カッとなって、じゃなくて?
「えっと……」
「まさか、瀬良くんじゃないよね?」
「……」
「何とか言ったらどうなの?」
いらだちを募らせたような声に、心臓が嫌な音を立てる。
だ、だって、ここでそうですって言っちゃったら、もっと反感買っちゃうし。
どうしたらいいんだろう……。
「体育祭のとき、足を引っかけたのも私」
「そう、なんだ……」
「なにが言いたいか分かる?」
吉村さんは、私を鋭くにらみつけた。
「目障りなんだよね。
昨日も言ったけど、私の邪魔しないでくれる?」
目障り。
そう、だよね。
私、あんまり千紘くんに近づかない方がいいのかなあ……。
なんて考えていた矢先。
どんっ、と衝撃が走って、自分の体が宙に浮いた。
「へっ……」