甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
失礼で身勝手で、意地悪だとは思うけど。
負のオーラ、みたいなのは感じられなかった。
胸がときめいたのとはまた別の理由で、本当の瀬良くんをなぜだか知りたくなった。
「じゃ、じゃあ、私はこれで」
そう言ってぺこりと頭を下げると。
「そう。またな、椎葉さん」
小さく手をあげてから、瀬良くんは玄関の扉を閉めた。
……私、結構重大な秘密を握ってしまったらしい。
***
次の日は、ちゃんと目覚ましで起きた。
昨日の反省を生かして、スマホと目覚まし時計と、二回セットしたらきちんと起きれた。
……起きただけでこんなに安心したの、いつぶりだろ。
前までは、寝坊しそうになってもお母さんたちが起こしてくれたけど、もうそういうわけにはいかないからなあ。
一人で暮らすのって、案外大変なのかも。
それから簡単に身支度を整えて、朝ご飯を食べる。
ちなみに食パンにイチゴジャムを塗るだけの、簡単なもの。