甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


ドアの窓からゆっくりと覗くと、そこには。


……ゆあ?


驚いた顔をして、誰かを見つめている。
その手は、その誰かに両手で包まれていて。

……誰だよ、ゆあに触ってるやつ。

女子ならいいけど、男ならただじゃおかねえ。


いらだちを顔に出さないように気をつけながら、その相手を確認する。


「……っはあ?」


そいつをとらえると同時に、思わず心の声がもれた。

……やばっ、気づかれてないよな。

おそるおそる二人の様子を見ると、お互いを見つめて、俺の声になんて気づいていない様子だった。


……神崎、あいつ、ゆあに何する気だ。

てか、俺言ったよな。
『次、ゆあに指一本でも触れたらどうなるだろうな?』って。

指一本どころじゃねえだろ。ふざけんな。


今からでも乗り込んでやろうか。
簡単に、ゆあのこと抱きしめるくらいできるけど。

そしたら、神崎も身を引いてくれるかもしれない。


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