甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。


「……そっか」


千紘くんの声がワントーン低くなって、私の首に回っていた腕がほどかれた。

……え、あ、あれ?
もしかして、勘違いされちゃった……?

びっくりして、聞き返しちゃっただけなんだけど……!!


私に背を向けて歩き出そうとする千紘くんの腕を、思わずぎゅっとつかんだ。


「……なに?」

「ち、ちがうよ千紘くん、誤解だよ!」

「なにが」

「私、断ったよ、告白」

「……は?」


そ、そうだよ。
千紘くんにだけは、勘違いされたくない……!

千紘くんはようやく振り返ってくれて。

ほっと一息ついたのが見えて、私も同じように一息つく。


すると、千紘くんは今度は正面から私をぎゅっと抱きしめてきて。


「……っ、ひゃっ」

「っ、よかった……」

「へっ」

「ゆあと神崎がそうなったら、すげえ嫌だった……」


な、な、なにそれ……!?
どういう意味……!?


< 191 / 213 >

この作品をシェア

pagetop